『AFP』は、「元サウジアラビア代表MFムハンマド・ヌールに対し、4年間の出場停止処分が言い渡された」と報じた。
ムハンマド・ヌール(モハメド・ヌール)は1978年生まれの38歳。名門アル・イティハドで長く活躍し、サウジアラビア代表でも中心的な役割を担ってきたMFである。
2002年、2006年のワールドカップにも出場しており、2009年にはAFCチャンピオンズリーグのMVPに。AFC最優秀選手賞の候補にもなっている。
しかし、彼は昨年11月のドーピングコントロールにおいてアンフェタミン(覚せい剤)の摂取が認められ、出場停止を受けた。
サウジアラビアのアンチ・ドーピング機構は5ヶ月後に処分を解除したが、それにFIFAが異を唱え、国際スポーツ裁判所に訴えていた。
その結果、Aサンプル、Bサンプルともにアンフェタミンの陽性反応が認められたということにより、ムハンマド・ヌールには4年間の出場停止処分が命ぜられた。
ムハンマド・ヌールは12月30日に行われるアル・イティハド創立90周年記念のアトレティコ・マドリー戦に出場したいと考えていたが、この希望も叶わなくなったという。
なお、ムハンマド・ヌールは既に今夏現役を引退しているため、公式戦での出場停止処分はそれほど大きなダメージにはならない。ただ、資格が同時に停止されているため、指導者などへの転身には問題を抱えることになる。