先週末、オランダで「フィールドプレイヤーによる連続無得点」の新記録が生まれた。

記録を更新したのは、先月まで太田宏介(現FC東京)が在籍したフィテッセのオランダ人アルノルト・クライスワイク。安定した守備能力と左足からのビルドアップを武器とする32歳のDFだ。

彼は2002年に地元フローニンゲンでデビューし今季で16シーズン目を迎えるのだが、これまで公式戦で一度もゴールを記録したことがなく、先週末に行われたAZ戦でもやはり無得点に終わった。

その結果、エールディビジ302試合2万5188分間(およそ420時間)ノーゴールとなり、かつてアヤックスなどで活躍した元オランダ代表DFジョン・フェルトマンが持つリーグ記録(2万5127分)を破ったのだ。

アルノルト・クライスワイク

「何分に記録を更新するかなんて知らなかったから(達成の瞬間は)気付かなかったよ。

しかし2万5188分…確かにとても長い時間だ。15年プロをやっててノーゴールの選手はそう多くないよね。その点ではスペシャルだよ、ポジティブな記録かどうかは分からないけど…」

DFとはいえセットプレーなど年に数度は得点の機会があるはずで、これほど長く無得点の選手は珍しい。ただ裏を返せば、厳しいプロの世界で15年以上続けられたからこその記録であろう。

ちなみに彼はフローニンゲン在籍時の2006年9月、試合開始9秒後にオウンゴールを献上しているが、こちらもエールディビジ記録となっている。

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