現在行われているアフリカネイションズカップ2017。エジプトとカメルーンがファイナルまで勝ち上がった。

そして現在メディアから大きな注目を集めている選手がいる。カメルーンの新たな代表監督ウーゴ・ブロース氏に見出されたクリスティアン・バソゴグである。

おそらくアフリカサッカーにそこそこ詳しい人でもほとんど名前を聞いたことがなかったに違いない。この21歳の選手は、2年前までアメリカの3部リーグでプレーしていたのだ。

しかし今大会では右サイドからチームの攻撃を牽引する活躍を見せており、そのドリブルテクニックとカットインから「カメルーンのメッシ」と一気に評価を高めている。

カメルーンにある小さなクラブ、レインボー・バメンダに所属していた彼は、2014年11月に見出された。アメリカの独立リーグであるUSLのウィルミントン・ハンマーヘッドでGMを務めていたジェイソン・アーノルドがスカウト旅行をしていた際、偶然彼を発見したのだ。

すぐさま契約がまとめられ、19歳だったバソゴグは2015年4月に渡米。平均600人という少ない観衆の前で意欲的なプレーを見せ、低迷するチームの中で存在感を発揮する。

それから数ヶ月後、彼はデンマークのAaBでトライアルを受けることになり、8月に移籍が決定。だが、それでも彼は当然中堅チームの選手に過ぎず、世界的には全く注目を集めてはいなかった。

彼に再び大きなチャンスが訪れたのは、ウーゴ・ブロース代表監督の就任である。

就任するやいなや、彼はインターネットで様々なリーグでプレーするカメルーン国籍の選手を検索し、バソゴグの名前を発見。これまた偶然デンマークに旧友がいたことから、バソゴグがどんな選手かと聞くことができたという。

友人から「いい選手だ」と返事をもらうと、2016年9月にアシスタントをデンマークに派遣。「監督、あなたも見に来たほうがいい」と言われ、本人直々に会談に臨んだのだ。

そして、バソゴグは11月に初めてフル代表に選出され、アフリカネイションズカップではレギュラーとして攻撃の中心的存在となった。

ちなみに、外見が非常に老けていることから「年齢詐称してない?」という指摘も。

とはいえ、それもピッチの上で活躍を見せたからこその疑惑である。