3月11日に行われたJ1第3節。
東日本大震災から6年目となったこの日、被災クラブの一つであるベガルタ仙台は、大きな震災から復興を果たした神戸を本拠地とするヴィッセル神戸をホームに迎えた。
【#Jリーグ 試合開始】#ベガルタ仙台 vs #ヴィッセル神戸
東日本大震災から6年。
復興応援試合
開幕連勝同士が対決!
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— Jリーグ (@J_League) 2017年3月11日
宮城県の人たちにとって、「1/34」以上の意味合いを持ったこの一戦。ユアテックスタジアム仙台の北エントランスには献花台が用意され、試合前にはピッチ上で黙祷の時間も用意された。
これまでの6年間、ホームとアウェイの両方でエールを交換してきた両チーム。2011年に行われた震災発生直後のゲームでは、ノエビアスタジアム神戸のオーロラビジョンに仙台を応援するビデオメッセージがが流れ、大きな感動を呼んだ(詳細はこちら)。
もちろん支援の輪は神戸以外からも届いており、サッカーファミリーが一丸となって東北地方の復興を後押ししてきた。そうした日本全国からのサポートに対して、仙台のサポーターたちは感謝の気持ちを横断幕に表現した。
バックスタンドに掲げられていたのは、「全ての仲間にありがとう。故郷を取り戻すまで俺達は負けない!」というメッセージ。支援を力に変え、復興に邁進するという気概が感じられる言葉だ。
ユアテックスタジアム仙台では北側のゴール裏からバックスタンドの一部にかけてサポーターシートが用意されており、このフラッグは「サポーター自由席バック」と呼ばれる位置に掲げられていた。
また、神戸のゴール裏には「被災地のみんなへ 心はいつもトモに」というメッセージフラッグが確認できた。真剣勝負の試合でありながらサポーター同士がこうして交流を図る文化こそ、Jリーグが世界に誇る財産であろう。
なお、試合は0-2で神戸が勝利している。