『Nyasa Times』は12日、「マラウィサッカー連盟は、A代表チームをすべての国際大会から撤退させる決断を下した」と報じた。
現在FIFAランキングで102位につけているマラウィ。ワールドカップには出場経験がないが、2010年のアフリカネイションズカップでは予選を突破していた。
決してアフリカ大陸の中では弱小と言える存在ではないが、今回サッカー連盟は驚きの決断を下すことになった。
使える資金が不足していることから、なんと国のトップカテゴリであるA代表チームを撤退させることを決めたのだ。
すでに成熟したチームを成長させるためには経験豊富な外国人コーチを雇う必要があるものの、そのための資金はない。
したがって、その活動を断念するとともに、FIFAやCAFからの資金援助を受けて草の根サッカーの開発プログラムに充てるという計画である。
アンダーの年代を重点的に強化し、さらに自国の指導者を育成。A代表が活動可能になった時点で、十分な能力を備えたマラウィ人の監督に任せよう…というプロジェクトであるそうだ。
4月にはアフリカン・ネイションズチャンピオンシップ2018(国内組のみの大陸選手権)の予選を控えており、さらに6月にはアフリカネイションズカップ2019の予選もスタートする。マラウィはそれらのすべてをキャンセルすることになる。
しかしながら、この意図的な大会参加拒否はCAF(アフリカサッカー連盟)の規約に抵触する可能性があり、長期の出場停止や罰金処分が課される可能性が高いと考えられている。
ユースの育成に力を注ぐのは良いが、年代別代表が国際大会に出場できないということになれば、本末転倒になる恐れも…。