『Gazzetta dello Sport』は18日、「元イタリア代表GKディノ・ゾフ氏は、ジャンルイージ・ドンナルンマのミラン退団について話した」と報じた。

先日ミランとの契約を延長しないことを決めたドンナルンマ。16歳でトップチームの守護神となった神童は、18歳にして退団を選択した。

ミランは18歳の彼に年500万ユーロ(およそ6.2億円)の給与を提示していたと言われているが、そのオファーは断られた。ライオラ代理人いわく、金の問題ではないのだという。

イタリアサッカー界を揺るがしているこの動きに対し、かつてイタリア代表として活躍した名GKディノ・ゾフ氏は以下のようにコメントしたとのことだ。

ディノ・ゾフ

「初めてミーノ・ライオラに会ったのは、彼が若い頃だった。いくつかの言語を操ることが出来る男だった。ズデネク・ネホダ代理人の下で働いていたね。

彼はあれから随分長い道を歩んできた…。

明確にしておきたい。私は自分の見解を持っているが、それは誰にも明かしたくはない。

ただ、これが現代のフットボールというものだ。故に、私は何も驚いてはいない。代理人は、自分が関心を持つことをやっただけだ。

クラブのこと、選手のこと、代理人のこと。誰もが交渉においてそれぞれの立場から主張を行う。

私が言えることは、ファンはそれらの全ての蚊帳の外におり、その怒りは理解できるという点だ。

サッカーにおいて情熱というのは重要だ。そして、しばしばそれは誰かによって無視されていく。テレビの放映権、スタジアム、そしてその他のもの。ファンは蔑ろにされている。

情熱はサッカーの本質である。そして、ファンはもっと尊重されて然るべきである。

別にドンナルンマの状況のことだけを言っているわけではないよ。もちろんね。

おそらく、ミランはもっと早い段階で状況を改善するための取引をするべきだったのだろう。しかし、オーナーシップが変わったこともあるからね。新しいディレクターがどれだけ働けたのかはわからない。

ドンナルンマはとても良くやってきた。クオリティを見せてきたし、成熟もしてきた。彼に言えるのは、このまま続けていけということだけだ。

来季はとても重要なものになるだろう。彼はこの状況に対処し、ピッチに集中できるということを証明しなければならないからだ。

どちらにしても、ドンナルンマは競争力のあるクラブに所属するだろう。そして、その能力も見せていくだろうね」

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