メキシコ、ポルトガル、ロシアの3チームに決勝トーナメント進出の可能性がある状態で第3節を迎えたグループA。
引き分け以上の結果で2位以内が確定する立場だったポルトガルは、ニュージーランドを相手に戦った。
序盤はニュージーランドにも勢いがあったものの、時間が経つごとにポルトガルがペースを掴んでいく。その中でクリスティアーノ・ロナウドの2度の決定的なヘッドがゴールにならないという不運な場面もあったが、32分に大きなチャンスを得る。
クアレズマの左コーナーキックからダニーロ・ペレイラが中で倒され、ペナルティキックを獲得。クリスティアーノ・ロナウドがそれを決めて先制点をものにした。
さらにその5分後、クアレズマのスルーパスから左サイドの裏に抜けたエリゼウがクロスを入れ、ベルナルド・シウヴァが合わせて2点目をゲットする。
ただ、その際にベルナルド・シウヴァは足をひねってしまい、ハーフタイムに交代を余儀なくされることになり、後半も序盤はニュージーランドが再び勢いを見せる。58分にはクロスから決定的な場面を作るなど、得点まで後一歩と迫った。
しかし、ポルトガルもそれを凌いでからのカウンターアタックでゴールに迫り、チャンスを作り出していく。
80分にはクアレズマのプレッシャーでボールを奪った後、アンドレ・シウヴァが豪快なドリブルからシュートを決めて3点目。さらにアディショナルタイムには途中出場のナニが4点目を決め、勝利をほぼ決定づけた。
終盤には交代枠を使いきった後に守護神ルイ・パトリシオが腰を痛める場面があったものの、無事最後までプレーすることに成功している。
これでポルトガルは4-0というスコアでニュージーランドを退け、勝点7で決勝トーナメント出場権を獲得した。