先月行われた日本代表のワールドカップ予選。対戦相手のイラク代表に、アハマド・ヤーシーンという選手がいた。

「イラクのクリスティアーノ・ロナウド」とも呼ばれる彼は幼くしてスウェーデンに移住した経歴を持つ強力なウィンガーだ。

そのヤーシーンは今月16日にAIKソルナからヘッケン(スウェーデン1部)へレンタル移籍した。

その翌日のイェンシェーピング・セドラ戦に帯同すると、後半20分から出場。すると、その13分後に決勝ゴールを叩き出し、チームを勝利に導いたのだ。

移籍からわずか1日でヒーローになってしまったヤーシーン。だが、実はヘッケン移籍が決まるまでの去就は錯綜していた。

昨年1月にスウェーデンの名門AIKへ移籍したものの徐々に出場機会が減少し、今年1月にカタールのアル・ムアイティルへローンで放出。だが、そのレンタル移籍も4月で打ち切られ、宙ぶらりんな立場にあったのだ。

試合後、「本当に素敵なデビュー」と語ったヤーシーン。なんでもデビュー戦は超強行スケジュールのなかでの出場だったようだ。

アハマド・ヤーシーン

「書類のためにカタールに戻らなくてはいけなかった。

4時間だけ滞在して、また(スウェーデンに)戻った。

今日の11時に試合に出られると伝えられたんだ。ハッピーだね。

(カタールへの旅は価値があった?)

間違いないよ(笑)」

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