ポーランド1部リーグの名門クラブ、レギア・ワルシャワ。そのサポーターはヨーロッパでも屈指の情熱を持つことで知られる。

8月2日に行われたチャンピオンズリーグ予選のアスタナ戦では、ホーム側のスタンドに巨大なバナーが掲げられた。

1944年8月1日、ナチス・ドイツの支配に反対するポーランド亡命政府が武装蜂起した事件、いわゆる「ワルシャワ蜂起」が発生した。

火力の差で勝利を収めたナチス・ドイツはワルシャワを懲罰的に破壊し、およそ22万人が戦死、処刑されたほか、多くの歴史的な建物が失われた。

それから73年目となった日(正確には1日後であるが)ということで、ナチスの役人が少年の頭に銃を突きつけている描写が掲げられたのだ。

これに対して、UEFAはレギア・ワルシャワに対して3万5000ユーロ(およそ446万円)の罰金を科すことを発表した。

しかし、レギアのサポーターはまったく黙っていなかった。17日に行われたヨーロッパリーグ予選のシェリフ・ティラスポル(モルドバ)戦で掲げられたのは、こんな巨大バナーだった。

UEFAのエンブレムに、ユーロの文字が書かれた服を着るブタ。ケーキをいくつも抱えているが、ここにもユーロの文字が。

要するにUEFAが金で肥え太っているブタだと揶揄するもの。おそらくこのバナーにも何らかの罰金が科せられると考えられている。

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