『The SUN』は9日、元プレミアリーグ主審のマーク・ハルジー氏によるコラムを掲載した。
1999年から2013年までプレミアリーグを裁き、2007年のコミュニティ・シールド、2008年のリーグカップ決勝も担当したハルジー氏。現在は元審判という立場から試合のジャッジを評論するコメンテーターとして活動を行っている。
彼は先日行われたマンチェスター・シティ対リヴァプールの試合で発生したサディオ・マネの退場について、以下のように書いた。
マーク・ハルジー
「二人の選手がフィフティ・フィフティのボールに向かった。マンチェスター・シティのGKはペナルティエリアから出てきたので、審判の目からは通常のフィールドプレーヤーと同じ扱いとなる。
リアルタイムでは、私ならば安全な選択肢を取っただろう。サディオ・マネにイエローカードだ。
なぜなら、そこには『間違う要素』があったからだ。
とにかく、どんなものであろうが間違う可能性があるならば、イエローカードにするべきだ。レッドカードではなく。
マネの足は高く上がっていたが、彼は正面ではなく斜めから入ってきた。そして、キーパーは頭をすくめており、ボールの方に向けて動かしていた。
ジョン・モス(主審)は右手をポケットに入れてイエローカードを持ったように見えたが、キーパーの状況を見て心を変えたようだ。左手でレッドカードを出した。
私が思うに、選手の反応を見てしまったのかなと思う。それで結果を変えてしまってはいけないのだが、時にはそういうこともあるのだ。
ジョンにとっては、イエローよりもレッドの方がいいと思えたのだろう。この後の事件を避けるためには。
ただ、これは一つの意見であり、ジョンを批判するわけではないよ。
彼はルールに反する行為だと思ったから退場させた。マネは3試合の出場停止を受け、リヴァプールは控訴することが出来る。しかし、審判によっての『明確な誤り』ではないので、サスペンションが覆されるとは思わない」
ジョン・モス主審は誤りを犯したわけではないものの、「間違う可能性があるならばイエローカードの方が安全だった」という見方をしているようだ。