またJリーグでサッカー界を揺るがすような大誤審が起こってしまった。

日曜日の朝、きっと「喝!」が飛ぶのだろうと思うと気が滅入る。あれだけガブリエウ・シャビエルが良いゴールを決めてもそうなのだろうな…。

16日に行われたJ2第28節、町田ゼルビア対名古屋グランパスの一戦。結果は3-4というスコアとなった。

このところ失点は多いもののそれ以上にゴールを奪い、打ち合いの中で勝利を重ねてきた名古屋。その「流れ」を継続し、4連勝を飾った。

だが大きな問題になったのは試合終了間際の場面だ。

名古屋の青木亮太が裏に抜け出そうとしたところ、町田の奥山政幸と深津康太が挟み込むようにしてタックルし、これを防いだ。

そこで家本主審の笛が鳴る。ファウルだ。それからしばらく経って、胸のポケットから取り出された赤紙。

副審との話し合いの末、なぜかこのプレーを後ろから見ていたはずの平戸太貴に送られた。この人違い、戦中でも大問題である。いや、戦中のほうが大問題だが。

不満を表す平戸。他の選手も抗議だ。報道では周囲から『平戸ではない』という声もあったという。映像では深津も状況を家本主審にジェスチャーで説明しているようだ。だが、大本営発表は強硬であった。

3-4というスコアは両チームに見せ場があったことを示す数字だ。どちらのファンも、少なくともカタルシスを得られた証拠だ。

その中で最後に水を注すような事件。

「残念としか言いようがないんですけど、振り返ってどうですか?」はこっちに聞くべきでしたね。

残念、審判へのインタビューはできません。ああ、残念としか言いようがないんですけど、どうですか?

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