『L’Equipe』は10日、モナコの副会長を務めているヴァディム・ヴァシリエフのインタビューを掲載した。
今夏、アーセナルから9200万ポンド(およそ126.9億円)という巨額の入札があり、MFトマ・レマールの売却直前まで進んだと言われるモナコ。
しかし最終的にはそのオファーを拒否することを選択。そのためにアレクシス・サンチェスのシティ移籍が撤回になったと言われるなど、大きな影響を与えた。
ヴァシリエフ副会長はその理由について以下のように話し、アントニ・マルシャルをマンチェスター・ユナイテッドに売ったときとは経営の状況が違うと説明した。
ヴァディム・ヴァシリエフ
「2015年にアントニ・マルシャルをマンチェスター・ユナイテッドに売った時は、ファイナンシャル・フェアプレーの条件を満たすために資金が必要だった。
それは義務だった。しかし現時点では財務的に安全で、健全な状況を保っている。
誰もが、適切なタイミングだと思った時に選手を売るものだ。リスクを受け入れなければならないし、それを取らなければならない。
売られていった彼らは、素晴らしいシーズンを過ごし、タイトルを取った結果そうなったのだ。偉大な監督がいて、素晴らしい補強をして、スカウトも機能した。
我々は記録を必要とはしていない。競争力のあるチームを維持し、経営モデルを尊重する。そして今、それが管理されている。
私の夢はいつも、このモデルを開発していくことだ。経済的にも、スポーツ的にも。可能な限りね。
数年前にフォーブズに対して言ったね。『これが可能であると思う』とね」