▼森岡と杉本という可能性

ベルギー一部のベフェレンで覚醒中の森岡亮太が約3年ぶりに代表キャップを記録した。

後半途中に起用された直後は、前線に顔を出すべきか、または後ろに下がってボールを捌くか迷っているようにも見えたが、徐々に「生き場所」を見つけるとその片鱗を随所で披露。

人と人の間で顔を出してボールを受け取ると、リズムを変えるパスワークを見せてくれた。

彼が入るまでは攻撃パターンが単調であったが、酒井宏樹のクロスの起点となったワンタッチでのスルーパスなど、明らかな“違い”を生み出した。

また、シュート機会こそなかったが、左サイドで乾貴士がドリブル突破をした際にはフリーの位置でボールを受け取れるポジションを取っていたことも触れなくてはならないポイント。

このポジションの選手に得点力が期待できるようになれば、日本の攻撃の幅も確実に広がるだろう。

無論、彼にとってはこれが「初陣だ」。

周囲との連携面、守備時の判断は課題である。また、決定機を演出するまでには至らなかったのも事実。しかし、それでもベルギー戦では再び出場機会を与えて欲しいところだ。少なくともこれまでの既存戦力とは一味違うところを見せてくれた事実をハリルホジッチにも響いていると願いたい。

彼と同じく、「更なるチャンスを」とハリルホジッチに乞いたい人材が杉本健勇だ。

オフサイドに終わったヘディングでのゴールシーンの印象が強いが、見所はそれ以外だけではない。

世界屈指の守備者であるチアゴ・シウヴァ、カゼミロとの空中戦では互角に渡り合い、前述の森岡のパスからゴール前に抜け出すシーンもあった。

ブラジルのプレッシャーが緩まっていた時間帯ではあったが、彼のプレーが可能性を感させてくれたのは嬉しい収穫である。

特に前半戦は大迫が全く良さを出せていなかっただけに、ベルギー戦ではスタートからの起用、もしくは彼と大迫との2トップも見てみたい。

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