▼川島という男の安定感

「3失点」という事実は拍手を送ることは出来ないかもしれないが、その一方で、川島永嗣が賞賛に値するセービングを見せてくれたことを忘れてはいけない。

ネイマール相手のPKでは、駆け引きに敗れる形で1本目はゴールを許したがすぐにリベンジ。

すぐさま訪れた2本目のPKでは、最後までネイマールの挙動を監視し、横っ飛び。ネイマールの独特なゆったりとしたリズムで蹴られるボールにアジャストする形で右手一本でセーブしてみせた。

またそれだけではない。

オフサイドにはなったものの、DFラインの裏を突いたネイマールと1vs1のシーンでは、落ち着いた対応でシュートストップしたシーンもあった。

ブラジルの10番の記憶にも川島の印象は残ったことだろう。

所属クラブのメスはリーグでダントツの最下位で、自身もレギュラーポジションを奪取したと言えない中、日本代表の窮地を救ってくる彼の存在感はこの試合でも光った。

復調の兆しを見せてきた西川周作、ハイチ戦でのリベンジ機会をうかがう東口順昭、将来の正守護神候補である中村航輔というGK勢がいようとも、彼の優位性が変わることはしばらく考えにくい。

当然ながら、W杯本大会では対戦経験がないキッカーたちと対峙するものだが、試合前のデータ、または試合中に特徴を捉えて自身のプレーに活かせる守護神の存在は絶大だ。