先日、Jリーグファンを驚かせたJ1の新監督人事。

J2降格の危機に瀕する大宮アルディージャは、残り3試合という状況で鹿島アントラーズを率いた石井正忠が新監督に就任すると発表した。

第31節を終え、J1の順位表で17位に沈んでいる。15位ヴァンフォーレ甲府との間には「4」の勝点差があり、逆転での残留はかなり厳しいと言える。

にもかかわらず、大宮のフロント陣は残り3試合という切羽詰まった状況で石井監督を緊急招聘。低迷するチームが新監督を招くケースは少なくないが、これほどシーズン閉幕が迫った状態で「ショック療法」を行うのは非常に珍しいといえる。

就任発表から2日が経過した7日(火)、大宮は石井監督の就任記者会見を開催。この中で石井監督は様々な質問に答えたのだが、思わず涙ぐむシーンがあった。

それは、記者から「NTT関東出身である以外、この厳しい局面を引き受けた決定打は何かあるのか」と問われた時のこと。