マンチェスター・ユナイテッドを27年間も指揮したサー・アレックス・ファーガソン。
数々の逸話を持つ名将の裏話を、かつてユナイテッドでコーチを務めたトニー・コトン氏が明かした。『Mirror』が伝えている。
トニー・コトン
「ロナウドと契約した2003年、ファーガソンはクラブの象徴である7番を渡して、ロナウドに対する自らの思いを示した。
だが、重要だったのは、彼の弱点を見抜くファギーの能力だったね。
欠点のひとつは、毎回タックルに負けるとぬいぐるみのように転がるクセだった。
サー・アレックスは彼を鍛えるミッションに乗り出したんだ。
もしロナウドが紅白戦などでファウルされるのを見ても、見て見ぬふりをするようにコーチングスタッフたちにお達しが出た。
キーンやリオ・ファーディナンドら経験ある選手たちはためらわなかったよ。
そういうゲームは激しいし、容赦ない。
可哀想なロナウドは何が自分に起きているのか分からなかった。冗談を言い合っていたチームメイトたちから笑えない扱いをされたことについてね。
フリーキックが貰えなかった時、激怒して手を振り上げて芝生に座り込み、ポルトガル語で悪態をついていたよ。彼の周りではゲームが続いているなかでね。
それは愛のムチだった。そして、ゆっくりながらも確実に、そのメッセージは我がウィンガー(ロナウド)の意識に浸透し始めたんだ」
紅白戦でロナウドがチームメイトからファウルまがいのタックルを受けても、周囲はあえて知らんぷりをしていたそう。