『BBC』は11日、「スタンフォード・ブリッジの近隣住民は、東スタンドの再設計を求めている」と報じた。
現在チェルシーは本拠地スタンフォード・ブリッジの再開発に向けて動いており、自治体からはすでに許可を受けている。
その事業には10億ポンド(およそ1543.3億円)近くの資金が投じられると考えられており、規模は6万人以上となる予定だ。
しかし、その工事に対して反対の声が上がっている。昨年5月に工事差し止めを要求したのは、近隣に住むクロスワイツ家族。
50年にわたってスタンフォード・ブリッジの隣に住んでいる彼らは、新たなスタジアムのデザインでは日照が遮られるとして訴えを起こしている。
差し止めが行われる可能性がある状態では工事を進められないため、このままでは建設は実質的に停止される。
チェルシーは解決のために5万ポンド(およそ770万円)の和解金を提示したとのことだが、家族はその受取を拒否し、取引は行わなかった。
クロスワイツ家族は再開発自体には反対していないとのことだが、自宅に干渉する東スタンドに関しては再設計すべきであると要求している。
また、ホスピタリティシート(VIP向けなどの特別席)が全体の28%に当たる1万7000席用意されていることを批判し、無駄なスペースを使っていると指摘しているようだ。
さらに、チェルシーによって和解金の提示が行われたことについても違法な取引であると訴えているとのこと。
チェルシーは現在2024-25シーズンに新たな本拠地に移る計画を立てており、それまでの4年間は一時的に他のスタジアムを借りる予定であった。
しかし今のところはこの問題を解決しない限り大きな動きを行うことは難しいようである。