15日の第3試合は、グループステージの中でも最も大きなゲームと言える対戦。ポルトガルとスペインが激突した。
先制を果たしたのはポルトガル。前半3分にクリスティアーノ・ロナウドがペナルティエリア左角あたりを仕掛けてPKを奪う。
ナチョのファウルで大きなチャンスを貰ったロナウドは、PKも自ら冷静に決めてポルトガルに先制点がもたらされた。
逆転を目指すスペインはポゼッションを高め、両ウイングのダビド・シルバとイスコが同サイドに集まることで止めにくい攻撃を作り出す。
そして24分には圧巻のプレーでスペインがネットを揺らす。マッチアップしていたペペを吹き飛ばしながら長いボールを受けたジエゴ・コスタが、ジョゼ・フォンテとの一対一で強引にコースをこじ開け、独力でゴールを決めてみせた。
ところが、次はポルトガルの反撃が実る。
今度はクリスティアーノ・ロナウドが再び存在感を見せる。前半終了直前、ゴンサロ・ゲデスの落としから左足を振り抜き、名手デ・ヘアの手を弾く。エースの2発で再びリードを奪い、ポルトガルはいい形でハーフタイムを迎えた。
ところが後半、雰囲気は一転した。
スペインはやり方をそれほど変えてはいなかったが、55分にダビド・シルバのフリーキックからジエゴ・コスタが今日2点目を奪取。
さらにその3分後、左サイドの狭いところでの連携からこぼれていったボールを、右サイドバックのナチョが強烈シュート!左ポストにあたってゴールに吸い込まれた。
リードしたスペインはボールをひたすらキープし、試合を終わらせにかかる。多くの人々がこれで終わりかと思っただろうが…。
88分、ペナルティエリア直前でポルトガルのフリーキック。クリスティアーノ・ロナウドが蹴ったボールは、壁の外側を巻いてネットの中へ!
スコアは3-3。世界最高峰のチーム同士の試合は、互いに譲らず引き分けに終わった。
ただ、試合終盤にクリスティアーノ・ロナウドは着地で足首を軽く痛める場面があり、今後のコンディションが心配される。