明日行われるAFCチャンピオンズリーグ準決勝では、Jリーグ勢で唯一勝ち残った鹿島アントラーズがホームに水原三星を迎える。
韓国でも屈指の名門クラブとして知られる水原三星ブルーウィングスは、国内最大の財閥サムスングループによって設立されたチームだ。
現在Kリーグ1部では5位につけており、優勝を争うチャンピオンシップラウンドに出場することができる状況にある。
しかし、8月28日にソ・ジョンウォン前監督がクラブとの確執やファンの批判に耐えかねて辞任すると、状況が大きく変わった。
イ・ビョングン氏を暫定的な指揮官に据えたあとは、Kリーグの6試合で4分け2敗。しかもそのうち5試合が無得点で、9月29日の蔚山現代戦で監督交代後初めてのゴールが決まった。
AFCチャンピオンズリーグでも延長の末に勝ち抜けはしたが、セカンドレグでは全北現代を相手に0-3と大敗している。
かつては韓国屈指の人気クラブとして知られたが、今季は観客動員数も平均1万人を割っており、成績とともに下降しているという。
『朝鮮日報』では「今のクラブには難局を打開するための対策が存在しない」と伝えており、内部がかなり混乱していることが伝えられている。
残りのKリーグに集中して上位にとどまるか、あるいはACL優勝を狙うか。二兎を追うだけの戦力はないと評価されている。鹿島戦でのプレーは、水原の今季を占うものにもなりそうだ。