『ItaSportPress』は20日、「ナポリのアウレリオ・デ・ラウレンティス会長は、ワールドカップの金で陸上競技場を建てた行為は泥棒だと話した」と報じた。
現在本拠地のスタディオ・サン・パオロを自治体から買い上げて改装しようというプロジェクトを進めているナポリ。
1959年にオープンしたサン・パオロは陸上トラックを有する総合競技場で、現在は自治体主導の改装中。これはユニバーシアード大会(学生のためのオリンピック、イタリアで2019年開催予定)に向けたものだ。
収容人数は6万240人から5万5000人に削減される一方で、座席やドレッシングルームなどが近代化されるほか、陸上トラックがナポリのクラブカラーである青に変わる予定である。
しかし、デ・ラウレンティス会長は以下のように話し、陸上競技場でサッカーをやろうとした政治家を「ワールドカップで得た金を盗んだ」と辛辣に批判した。
アウレリオ・デ・ラウレンティス
「地方自治体との合意に向けた交渉は進んでいるよ。
合意さえ行われれば、スタディオ・サン・パオロは今日よりも美しいものになるだろう。
ユニバーシアード大会が、我々のプロジェクトを遅らせた。 1800万ユーロ(およそ23.2億円)を投じて、観客席をもっとピッチに近づけるというプロジェクトがね。
スタジアムはサッカーをするために作られたものであり、陸上競技のためではないはずだ。我々は正しい。間違っているのは、今の方針を作った者たちだ。
国はいつも間が抜けている。彼らは1990年のワールドカップで得たお金を盗んで、ひどいスタジアムを作ったのだよ。
イタリアは実業家の手によって動かされなければならない。政治家は誰もイタリアを理解していない」