『South China Morning Post』は27日、「香港サッカー協会は、審判のトン・クイサム氏を3ヶ月の活動停止処分とした」と報じた。

事件が起こったのは12月16日に行われたサプリング・カップ、東方足球体(イースタン)対大埔足球会(タイポ)の試合だった。

タイポの選手が怪我で倒れたことで試合が中断されたあと、治療が終わってピッチの外へ送られた。

主審は試合を再開させたものの、タイポの選手はまだ開始の準備が整っておらず、イースタンがスローインからあっさりとゴールを決めた。

ところが、タイポの選手たちはこれに抗議し、「イースタンの選手たちはボールを返すべきだった」と主張。それを受けた主審は、このあとイースタンに対して「タイポにゴールを決めさせるよう」要求したという。

結局この試合はタイポが2-1で勝利しているのだが、イースタンの監督チャン・ユエンティンは「あの支持に従っていたら香港のサッカーは世界の笑いものになる」と不満を表明していた。

そして香港サッカー協会は、主審を務めていたトン・クイサム氏を今回3ヶ月の活動停止処分とすることを決めたとのことだ。

トン・クイサム氏は香港でも屈指の経験豊かな審判の一人で、元FIFA国際主審でもあった。

なお、この事件については八百長の恐れもあるとして調査が行われたものの、オンラインギャンブルの動きに不正な点が見られないことから、その可能性はないと結論付けられている。

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