ブラジル代表
サンパウロのユースで活躍していたシミッチは、2012年にブラジルU-20代表に選出され、キャプテンも務めるなど期待を受ける。
そして2013年にはアンデルソン・タリスカ(現・広州恒大)、アリソン(現・リヴァプール)、アデミウソンらとトゥーロン国際大会のメンバーに選出された。
8番を付けて4-1-4-1の攻撃的MFとして起用され、それほどポゼッションサッカーに優れた選手がいない中で一人正確なパスを提供し、優勝に貢献している。(下記写真。右下にジョアン・シミッチ)
サントスを断って名古屋へ
2014年に初めて欧州に進出し、ポルトガルリーグのヴィトーリア・セトゥバウへローンされる。4-1-4-1の攻撃的MFや4-2-3-1のトップ下、4-4-2の左ボランチとして起用され、レベルの高いパフォーマンスを継続させる。34試合で8ゴールを決め、大きく評価を高めた。
その後一旦古巣サンパウロに戻り、2017年に就任したロジェリオ・セニ監督に信頼を受けるも、クラブから月額6万ドル(およそ675万円)の給与据え置きを提示されたこともあり再び欧州へ。イタリア・セリエAのアタランタへと渡っていった。
だが、そこではいきなり左膝の半月板を損傷したことで手術を受けることになり、結局出場は叶わず。今季は再びポルトガルリーグに渡り、リオ・アヴェに貸し出されていた。
前半戦では20試合に出場して3ゴールを決め、冬にはあのブラジルの名門サントスからの誘いもあったそう。しかしシミッチはその中から名古屋グランパスを選び、Jリーグへとやってきた。