ブラジルで開催されているコパ・アメリカ2019。
18日には開催国ブラジルがグループ第2節でベネズエラ代表と対戦したが、試合の主導権を握りながらも最後までゴールを奪うことができず0-0の引き分けに終わった。
ただ、ブラジルはこの試合ではVARによって2つのゴールが取り消しされている。その場面を見ていこう。
後半15分、ガブリエウ・ジェズスの取り消されたゴールは、パスを出したロベルト・フィルミーノの受け取った位置が明確にオフサイドだったことが分かる(動画2分43秒から)。
ただ後半42分、フィリペ・コウチーニョが決めたかに思われた場面(動画3分56秒から)。
映像を見てもファールやハンドはない。ではオフサイドだったのだろうか?
よく見るとコウチーニョのシュートが最後にフィルミーノの足に当たっているのだが、それでもベネズエラの3番の選手がライン上に残っているはず…。
オフサイドについては、JFAの『サッカー競技規則 2018/19』の第11条でこのように書かれている。
競技者は、次と同じレベルにいる場合はオフサイドポジションにいないことになる
・後方から2人目の相手競技者、または、
・最後方にいる2人の相手競技者
ちょっと分かり難いが、攻撃する側のパスが出た瞬間、守備側の“2選手”より前に出ていればオフサイド、そうでなければオンサイドということだ。
え、2選手なの?1選手じゃないの?と思われるかもしれない。
これについては実際にプレーする選手であっても意外に忘れがちなのだが、普段は相手GKが最後尾にいるため、フィールドプレイヤーの1選手がその対象となっているだけなのだ。
そしてこの場面ではベネズエラの選手が確かに残っていたものの、GKが前に飛び出しており、フィルミーノはそのGKより前に出ていたと判断されたため、オフサイドになってしまったのだ。
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ただ、試合中には何が原因で取り消されたのかが詳細に説明されるわけではない。その点がはっきりとしなかったため、選手も会場も中継においても、混乱が生じることとなった。