レアル・マドリーのプレシーズンツアーに帯同している日本代表MF久保建英。
日本メディアが一挙手一投足を追う18歳のスターについて、スペイン紙『AS』が特集していた。
バルセロナのカンテラで育った久保はスペイン語とカタルーニャ語を操ることができるとしつつ、レアル選手やスタッフたちへの自己紹介ではお辞儀を披露して注目を引いたとのこと。
言語的な壁はない久保だが、日本人的なシャイさはあるとも。ただ、今後は母親が横浜からスペインに渡る予定だそうで、マドリッドでひとりで過ごすことはないだろうとしている。
そして、レアルは久保の全てに注意を払っているとも。同じ日本人である乾貴士はスペインにうまく順応したものの、柴崎岳は不安によって胃の問題を抱えることになったと紹介。
そのうえで、もし久保が予定通りにカスティージャでシーズンをスタートさせても、知っている顔が見つかるとしている。
チームは今回のツアーにカスティージャのベテラン組4人を帯同させているためだ。また、彼らは一緒に行動するだけでなく、スタッフたちはカスティージャ組をあえて同じグループに入れてトレーニングを行っているとのこと。久保をカスティージャの選手たちと馴染ませるための配慮ということだろうか。
また、マルティン・ウーデゴールのケースを繰り返さないためとも伝えられている。
鳴り物入りでやってきた神童はトップチームで練習を行っていたため、試合でプレーする時だけ“降りてきた”カスティージャとは完全に分断されていたという。また、その超破格の給料によって、小さな分裂が起きてしまったとも。
当時伝えられたウーデゴールの週給は8万ポンド(1085万円)。年俸にすると、5.7億円ほどにもなる。
税込で年俸200万ユーロ(2.4億円)だという久保とウーデゴールは状況が違うものの、カスティージャ内で孤立しないような取り組みをすでに始めているようだ。