ナイキのスパイクには現在、「マーキュリアル」「ファントム」という2つの軸がある。

現代サッカーに必要なスタイルとして、ナイキは攻撃の二面性を定義しており、それが即ちスピードと精密さ。各プレイヤーはピッチを支配するため、スピードのマーキュリアルか、それとも精密さのファントムか、自身のプレースタイルから“相棒”を選ぶことができる。

『ファントム ビジョン』はその名の通り、ファントムサイド、つまり精密さを重視したスパイクだ。

グリップに優れたテクスチャードアッパーから、シャープな切り替えを可能にするソールのプレートまで、コントロールを徹底的に追求。シューズの内側に施した最新のクアッドフィットメッシュは足の動きに順応し、試合を重ねながらフィット感を高めていく。

日本代表の鎌田大地は愛用する『ファントム ビジョン』について、このように語っている。

「ファントム ビジョンは個人的にはとても履きやすいです。靴擦れとかも一切ないですし、自分に合っていると思います」

昨季ベルギーのシント=トロイデンで公式戦36試合に出場、16ゴールを挙げた22歳の攻撃的MFは、この夏フランクフルトへ復帰。プレシーズンマッチでゴールやアシストを記録するなど、好調さを見せている。

スパイクのこだわりについて聞くと、「こだわっている選手に比べたら僕はないほうですね。ナイキのスパイクはデザインがいつもかっこいいので気に入っています。新しいカラーが出た時などはチームメイトと『今回の色いいね』と話したりすることもあります」と普段のやり取りを明かしてくれた。

欧州と日本のピッチはやはり違うようで、2017年にサガン鳥栖からフランクフルトへ移籍した当時はこんな苦労があったという。

「日本でスタッドが取替式のスパイクを履いたことは練習でも試合でもなかったんです。でもヨーロッパはピッチが全般的に緩いので、練習からずっと取替式を履いています。もう慣れましたが、最初の頃はそれで足がすごく疲れました」

ピッチの柔らかさについてはこれまでも多くの選手が語っており、向こうでプレーする際に意識しておく点の一つと言えそうだ。

最後に、鎌田にとってスパイクはどんな存在なのかを尋ねてみた。

「すごい質問ですね(笑)。職業柄絶対に履かないといけないものです。履かないと試合に出られないですし、サッカーのための道具というイメージですね」

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その中でも、明るいボルトカラーが目を引く『ナイキ ファントム ビジョン』を手にした鎌田が今シーズン、どのようなスタートを切るのか。

ベルギーでの一年を経て、自信が増した印象を受ける彼からいま、目が離せない。

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