今年1月21日、ナントからカーディフへと向かう途中に飛行機の墜落事故で死亡したFWエミリアーノ・サラ。
ナント空港を発った小型飛行機パイパーマリブはガーンジー島付近の海域で姿を消し、捜索の末海底でサラの遺体が発見された。その際の映像も公開されている。
一方、機体のパイロットを務めていたデイヴィッド・アイボットソンはまだ行方不明のままとなっている。
英国航空事故調査局(AAIB)は、この事故に関する調査レポートを14日に公開した。
その中ではエミリアーノ・サラの血液を分析した結果が報告されており、カルボキシヘモグロビン(一酸化炭素とヘモグロビンが結合したもの)が58%と極めて高いレベルで検出されたという。
通常の人間の場合、これが50%を超えると意識喪失や心臓発作などを引き起こす可能性が高くなり、生命活動に致命的な影響を与えるとのこと。
パイパーマリブは客席とコクピットが隔離されていないため、パイロットのアイボットソンも同様の状況だったと推測できるそう。
その原因は、エンジンの排気システムの不具合によって一酸化炭素がキャビン内に入り込んだことが考えられるとのことだ。