レアル・マドリーとブラジル代表の中盤に君臨するMFカゼミロ。
サンパウロの下部組織で育成された彼は「ドゥンガ2世」として若い頃から期待されていた。強靭なフィジカルを持ち、守備力が武器のひとつなのだが、なんと当初のポジションはFWだったそう。
『AS』によれば、ホルヘ・バルダーノと共演したTV番組でこう明かしたんだとか。
カゼミロ
「サンパウロの入団テストに行った当時の僕はフォワードだったんだ。
自分はかなり強かったし、同年代のなかでは常に身長が最も高かった。
ヘディングで多くのゴールを決めていたよ。
(テストに行った時は)12,13歳だった。300人ほどがいて、選ばれるのは50人だけ。
とてもよく覚えているよ、監督がGKは誰だって聞いた時に3人が手を上げたことを。
そして、FWは何人だと聞いた時には40人ほどが手を上げたんだ。
『競争が熾烈で、自分はストライカーにはなれない』と心の中で思った。
(攻撃的?)MFの数を聞かれた時も同じで、同じことを思った。
その後、監督が『守備的MFはどれくらいだ?』と聞いたら、7,8人しか手を上げなかった。
だから、『よし、自分は守備的MFだ』って思ったんだ。
入団テストでは守備的MFとして練習したよ。
監督からは『お前は守備的MFじゃない。フォワードとして来たな』と言われた。
でも、僕はそう(守備的MF)だと主張し続けた。それが全ての始まりだったんだ」
幼い頃から大柄だったカゼミロはヘディングで得点を量産するフォワードだったとか。
ただ、サンパウロのトライアルに受かるために、競争が少なそうなボランチに急遽ポジションを変更したんだそう。