現在リヴァプールでプレーしているセネガル代表FWサディオ・マネ。『Rakuten TV』が新しいドキュメンタリーを制作しており、その予告編がこれだ。
故郷のセネガルで育っていたころの話から、昨年のチャンピオンズリーグ優勝という栄光まで…あらゆる出来事についてマネが語っているという。
彼はチャリティー活動を積極的に行っている選手としても知られ、故郷のバンバリという街に自ら学校や病院を建設している。
『Guardian』によれば、マネはその理由について以下のようなエピソードを語ったとのこと。
サディオ・マネ
「僕が7歳のころだ。サッカーをしていると、従兄弟が近づいていて言った。『サディオ、君の父が亡くなった』と。
『嘘だろ?ジョークじゃないのかい』と答えたよ。本当に信じられなかった。
亡くなる前、父は数週間にわたって病気に苦しんていた。伝統的な薬を買ったりして、3〜4ヶ月は落ち着いていたが、その後再発した。その際には薬も効かなかった。
故郷のバンバリには病院がなく、父は隣の村へと運ばれた。命を助けられるかどうかを確認したが、残念ながらそれは不可能だった。
小さな頃、父はいつも僕を誇りに思っていると言ってくれた。彼は大きな心を持った男だった。
その死は僕にとって大きな衝撃だった。『母親を助けるためにベストを尽くさなければならない』と感じた。子供だったから、それらに整理をつけるのは難しかったよ。
僕の村には病院がなかったから、姉も僕も自宅で生まれた。本当に悲しい状況だった。人々に希望を与えるため、病院を作りたかったんだ」
バンバリがあるセディウ州は、世界銀行によれば「70%が貧困状態にある」という地域。父をそこで亡くしたからこそ、その環境を改善させたいという気持ちが強くなっているようだ。