スポンサー企業での買い物でファントークンがおまけに
現在のファンとスポンサーの関係の問題点は、スポンサーとチームの関係が見えにくいところにある。
「スポンサー企業の優先度を上げればチームへの貢献に繋がる」
頭の中ではそう理解しているファンは多いだろう。だが本当に貢献したことになるのかという不安も同時に持ち合わせている。感情の理解が追い付かないのだ。
このような問題点を解決する方法のひとつが、スポンサーとチームの関係の「見える化」だ。
例えばDAZNでは、売上の一部がクラブの強化費となる年間視聴パスを販売している。スポンサー企業を優遇することでチーム貢献に繋がる好例だろう。
元々年間視聴パスは、11ヶ月分の料金で12ヶ月視聴できるという特典もある。1シーズン視聴することを考えているファンにとって嬉しいサービスだ。
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1ヶ月分無料とお得感チームに貢献したいという二重のファン心理が年間視聴パス購入の後押しとなっている。
ファントークンによるスポンサーとチームの関係の「見える化」も、DAZNの年間視聴パスの構造に近い。スポンサー企業で買い物をすることにより、おまけとしてファントークンが付与されるのだ。
動画に映されているスマホの画像は、トリノのアディダスで行われたテストのものだ。90ユーロの買い物に対して2枚の$JUVトークンが付与されている。
ファンにとってスポンサーとチームの関係の「見える化」の利点は大きく2つある。1つ目がファンの心の中に燻る不安や不満の解消だ。頭の中だけの理解に留まっているチームへの貢献の道筋を明確になることで、ファンの心にも刺さりやすくなるはずだ。
もうひとつの利点が、他人にも勧めやすいということだ。チームを応援していてもスポンサーとの関係には無頓着という人もいるだろう。
だがチームとスポンサーの関係が「見える化」できていれば、このような人を説得する材料にもなるはずだ。SNSを通じて不特定多数の人に広めることも可能になるだろう。