ASローマは6日、「クラブの株式の100%をフリードキン・グループに売却した」と公式発表した。

2011年にアメリカ生まれのイタリア系実業家ジェームズ・パロッタ氏に買収されたASローマ。

それからパロッタ氏が会長兼オーナーとなって経営を行ってきたものの、クラブはなかなか赤字体質から抜け出すことができず、クラブのレジェンドであるフランチェスコ・トッティと喧嘩別れしてしまうなど様々な問題に直面。

そしてパロッタ氏は数年前からクラブの売却に動いており、昨年12月からフリードキン・グループと交渉を続けてきたという。

新型コロナウイルスの影響によってその交渉は長い間停滞していたものの、今回ようやくそれが合意に達したとのこと。

フリードキン・グループのCEOを務めているダン・フリードキン氏は、パロッタ氏に5億9100万ユーロ(およそ739.3億円)を支払って株式の100%を取得することに同意したとのこと。

ダン・フリードキン氏は1965年生まれの54~55歳で、アメリカの実業家トーマス・フリードキン氏の息子に当たる人物。

レースを趣味としていた父親トーマスは、中東地域やアメリカにトヨタの自動車を販売する「ガルフ・ステイツ・トヨタ・ディストリビューター」を設立。数十年で巨大企業に成長させた。

ダン・フリードキン氏はその企業を2001年に譲り受け、この19年間CEOとしてその経営を行なってきた。純資産は41億ドル(およそ4330億円)ほどであると伝えられている。

今季はセリエAで5位となり、チャンピオンズリーグ出場権を逃したローマ。しかしその一方でニコロー・ザニオーロが大ブレイクし、SPAL戦ではこんなプレーも。

まるであのカカのような推進力とスピード、ダイナミックさ!

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