日本代表DF冨安健洋が所属するボローニャを指揮するシニシャ・ミハイロヴィッチ監督。同氏の自伝『La partita della vita』の出版イベントにズラタン・イブラヒモヴィッチらがリモート出演した。

『EUROSPORTS』などによれば、イブラはボローニャ入りに近づいていたことを明かしたという。

ズラタン・イブラヒモヴィッチ(ミランFW)

「Sinyの病気(白血病)のことを聞いた時に電話をしたかったのだが、正しいタイミングがいつなのか分からなかった。

だから、メッセージを送ったら、彼から電話があったんだ。

俺は自分のポジティブなエネルギーを伝えようと思っていたが、彼のことを愛していたので(つらくて)言葉が出なかった。

同じ病気に直面した兄弟がいたので残念に思った。だが、Sinyは俺よりも強く、彼の力を俺に伝えてきた。逆でなければいけなかったのにね。

感情的な時は話すことが難しい。だが、自分がそばにいることを示すためにその感情を共有しなければいけない時もある。

『俺にして欲しいことを教えてくれ』と彼に伝えた。

ボローニャは俺を連れてくるために全てをやったよ。だが、俺の考えは止める(引退?)か否かというものだった。

俺は『自分はかつてほど速くも強くもない』とSinyに告げた。

『心配いらん。お前のために他の選手が走る。お前は前線にいればいい』と彼は言ってくれた。適切な言葉で説得してくれた。

俺は0円で行くのは彼のためだと伝えた。素晴らしい人間である彼のために。

物事には頭で行われるものと心で行われるものがある。俺の心はシニシャのためにプレーしろと伝えてきた。

その後にミランがやってきて、事情が変わってしまったが、それはまた別の話だ。だが、ボローニャは全てをやったよ」

ミハイロヴィッチ監督が白血病を公表したのは2019年の夏。当時LAギャラクシーに所属していたイブラはボローニャへの0円移籍を直訴したもののそれは実現しなかったという(2020年1月にミランへ移籍)。

そのイブラは今年9月のボローニャ戦で2ゴールを叩き出す活躍を見せている。

冨安の目の前で決めたヘディングシュートは打点がえげつない…。

39歳になったイブラだが、ここまでリーグトップとなる8ゴールを叩き出している。

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