16日、欧州最強クラブを決める戦い、UEFAチャンピオンズリーグの決勝トーナメントがいよいよ幕を開ける。

激戦必至となる全29試合を独占生中継&ライブ配信するWOWOWは再開を前にした14日、『F・トーレス出演!チャンピオンズリーグ深掘りSP!』をYouTube WOWOWオフィシャルチャンネルで生配信した。

MCに西岡明彦氏、解説に北澤豪氏、安永聡太郎氏を迎えたほか、スペシャルゲストとして元スペイン代表のレジェンド、フェルナンド・トーレスがリモート出演!

過去の名シーンを振り返ったり、視聴者からの質問に真摯に答えながら、チャンピオンズリーグへの期待を語った。その様子を簡単にだがお届けしたい(番組はアーカイブとして配信中)。

現役時代「神の子」の愛称で親しまれ、サガン鳥栖でプレーした2019シーズンを最後に惜しまれながらも現役を退いたフェルナンド・トーレス。彼は現在、古巣アトレティコ・マドリーの下部組織で指導者としてのキャリアを歩み始めている。

「今は子どもたちの指導を通じて自分自身も学んでいるし、楽しんでいます。長い間、選手としてプレーしてきたので、将来的には偉大な指導者として活躍したいと思っています。引退後は指導者としての道に進んでいるシャビ・アロンソや自分が一緒にプレーした選手との対戦は楽しみですね」

トーレスは今大会16強に名を連ねる、リヴァプール、チェルシー、アトレティコ・マドリーの3クラブでプレー経験を持つ。

チェルシーに所属した2011-12シーズンは、バイエルン・ミュンヘンを決勝でPK戦の末に破り優勝。準決勝のバルセロナ戦で決めたアディショナルタイム弾は、今でもセンセーショナルな記憶として多くのサッカーファンに刻まれている。

「当時、世界一強いと言われていたバルセロナを相手に、しかもカンプ・ノウという特別な場所で戦った試合。この時は2nd Legの前半25分まで負けていて、しかも自分たちは一人退場していました。そこから逆転することが出来たのですが、サッカーの面白いところはそうした苦しい中でもチャンスを見つけて歴史的な試合をやってのけることができること。自分がベンチスタートであっても、自分にとって最高のキャリアを得られるということです」

また、ジェラードやシャビ・アロンソといったパスの名手との連携で数々のゴールを決めたリヴァプール時代を振り返り「自分は非常にチームメイトに恵まれていました。あの当時、自分自身もフィジカル的に最高のレベルにありましたし、ジェラードやシャビ・アロンソの正確無比なパスに対して、スペースをどこに求めるのか、または動きの速さなど、自分がどういった動きをしなければいけないのかを非常に意識していました。そうしたことは、偉大なクラブの偉大なチームメイトによってのみもたらされるものであると思っています」と回顧。

守備陣を中心に負傷者が続出し、やや調子を落としているリヴァプールだが「この数ヶ月はあまり勝つことができていませんが、こうした状況はどこのチームも体験することです。偉大な監督と偉大な選手がいるチームですので、必ず立ち上がってリアクションを見せてくれるはずです」と期待を述べた。