新型コロナウイルスによる中断明け以降、プレミアリーグでは「Black Lives Matter」運動を支持するキャンペーンが行われてきた。
試合前に両チームの選手たちが跪き、人種差別に対する反対の意思を示すなどしている。
だが、プレミアリーグで初めて跪くことを拒否した選手が出た。クリスタル・パレスFWウィルフリード・ザハがWBAとの第28節で跪くポースを拒絶したのだ。
選手や審判が膝を折るなか、ザハはひとりだけその場で直立していた。
ザハは2月の段階で「全ての見え透いたジェスチャーは何の意味もない」と訴え、もう跪くポーズはしないと宣言。この試合で怪我から復帰すると宣言通りに拒否したという流れだ。
ウィルフリード・ザハ(クリスタル・パレスFW)
「キックオフの際に立つという決断はこの数週間で一般に知れ渡っていた。
正しい決断も間違った決断も存在しないが、個人的に跪くことが試合前のルーチン化しているように感じる。
今は跪くか立つかは関係ない。僕らのなかには今も侮辱され続けている人達がいる」
『BBC』によれば、パレスのキャプテンであるルカ・ミリヴォイェヴィッチは「彼を100%サポートする。僕らは模範を示すために跪いている。子供たちがそれを見た時、なぜ選手たちがそれをしているのかを尋ねる。ウィルフリードはさらに先を行っている、彼は別のやり方をした。彼を100%リスペクトしている」とザハを全面的に支持していたという。
また、ロイ・ホジソン監督も「彼は強い声明を出した。彼は我々がやっていることが当初と同じようなインパクトを与えていないと思っている」と述べたという。
なお、試合は1-0でパレスが勝利している。