先日発表された欧州スーパーリーグの創設は、サッカー界に大きな混乱をもたらしている。

マンチェスター・ユナイテッド、マンチェスター・シティ、リヴァプール、チェルシー、アーセナル、トッテナム、レアル・マドリー、バルセロナ、アトレティコ・マドリー、ユヴェントス、ミラン、インテルの12チームが新たなリーグを創設すると発表し、UEFAとの対立姿勢を明らかにした。

『Sky』によれば、ユヴェントスのレジェンドでもある元ポーランド代表FWズビグニェフ・ボニエク氏(現ポーランドサッカー協会会長)は以下のように話したという。

ズビグニェフ・ボニエク

「サッカーにおいて、世界で最も裕福な15~20のクラブの間だけで競争をする必要はないと確信している。

また、世界で最も裕福なチームが、貧しい小クラブのアタランタに対してさえ勝てないこともあるわけだからね。

サッカーは非常に劇的な段階を迎えているように思う。そこに勝者はおらず、そのイメージも、その信頼性も、誰もが失うことになる。難しい状況だ。

競技はみんなのものだ。我々はヨーロッパ人であり、アメリカ人のようなメンタリティを持っていない。

12の金持ちチームだけがサッカーを楽しむことはできないし、そのような体制を続けていけば収入も決して十分にはならないだろう。

これ以上は言わないよ。おそらく弁護士同士の戦いになり、ブリュッセルで決着をつけることになるだろうからね」

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UEFAの執行委員会のメンバーにも入っているボニエク氏は、これから裁判において戦うことになると予想する一方、この騒動によって得をする者はいないのではないかと懸念しているようだ。

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