試合で対戦相手から自殺未遂を馬鹿にされた選手が即引退を表明する出来事があった。
引退を表明したのは、スコットランド下部アルビオン・ローヴァーズに所属する32歳のFWデイヴィッド・コックス。
彼は問題が起きたステンハウスミュアー戦のハーフタイムにスタジアムを去ると、Facebookのライブ配信で引退を表明した。
コックスはうつ病との闘病を公表しており、かつて自殺を試みたことも告白している。この試合で彼はベンチにいたのだが、相手選手から「自殺に成功すべきだった」などと精神問題を馬鹿にされたと主張。もしピッチ上にいたら相手の足を折っていたかもしれないとも述べており、ハーフタイムの時点で自らその場を後にしたという。
ただ、問題の発言をしたと指摘された相手DFジョナサン・ティフォニーは疑惑を否定している。
『Daily Record』によれば、弁護士を通じた声明で「真実ではない」と訴え、逆にコックスから侮辱を受けたと主張したという。
ジョナサン・ティフォニー(ステンハウスミュアーDF)
「これは虚偽だ。自分は前半の間ずっと相手ベンチから侮辱的発言のターゲットにされていた。自分はそれに反応しなかった。
デイヴィッド・コックスはサブとしてプレーしていなかったが、ピッチに足を踏み入れて私を侮辱したことでイエローカードを提示された。
私は彼を侮辱していない。彼は副審の目の前で私を侮辱した。自分が言ったとされる発言をしていたなら、副審がそれを聞いていないとは考えられない」
この件についてはスコットランドサッカー協会やリーグが調査を行うようで、ティフォニーは調査が終わるまでは試合に出場しないとのこと。
なお、コックスは23歳だった当時、盗撮した女性との性的な映像を他人に見せたことで、18か月間ほど性犯罪者として登録されたことがあるという。