8日に、元ドイツ代表DFマーセル・ヤンゼンが「別のクラブのエンブレムにキスはできない」と現役引退を発表した。
ヤンゼンは、29歳の若さであり衝撃を与えたが、世界でも20代の終わりを1つの区切りとしてフットボールの世界から去った選手は少なくない。
今回は、才能や実績がありながら惜しまれながら30歳までに“早すぎる引退”をした名選手達を見ていこう。
悲運の天才
才能がありながらも怪我に泣いた男たち
マルコ・ファン・バステン
17歳でデビューし、その試合でハットトリックを達成。度重なる怪我がありながら、3度のバロンドール、EURO88優勝などを経験したストライカー。
ミラン時代にフランク・ライカールト、ルート・フリットと共に「グランデ・ミラン」と呼ばれたチームをけん引した。スクデット3回、チャンピオンズカップ優勝2回、トヨタカップ2回、輝かしい成績を残した。
だが、1993年28歳の時のチャンピオンズリーグ決勝が現役最後の試合となり、その後1試合も出場することなく1995年30歳の若さで現役引退を発表した。
EURO88決勝のソ連戦で見せた角度のないところからのボレーは、今でもサッカー界のベストゴールの1つとして語り継がれている。