6月13日、『Skysports』は「元イングランド代表MFデイヴィッド・ベントリーが正式に現役引退を発表した」と報じた。
デイヴィッド・ベントリーは1984年生まれの29歳。アーセナルの下部組織出身で育成され、2002年にトップチームに昇格。2005年に移籍したブラックバーン・ローヴァーズで活躍を見せて、一時はイングランド代表にも招集されていた。
しかしその後トッテナムに1500万ポンドという額で移籍してからは難しい状況が続き、バーミンガムやウェストハム、ロシア1部のロストフなどにレンタル移籍を繰り返す。昨年は古巣ブラックバーンに復帰したが、活躍できずに終わっていた。
デイヴィッド・ベントリー
「僕はサッカーを諦めた。最後の試合でプレーしてから1年以上が経つ。僕は違う道に進むことを決断した。
僕には二人の子供がいる。4歳と、3ヶ月の子だ。僕はそこに集中したいと思う。試合に対する愛はどこかに行ってしまった。金銭を得るためだけに続けたくはなかったんだ。そうすることはこれまで考えてなかったんだけどね。
僕はスペインのレストランの経営に関わっている。そして、我々はそれを英国に持ち込んでいる。従って、多くの仕事があるんだ。いつもそれを楽しみ、毎日笑顔を浮かべて過ごしている。僕は金銭のためにプレーを続けて、家族を自分が望まない場所に連れて行きたくはないんだ。人生は、それをするには短すぎるからね。
僕は今、試合への愛情を失ってしまった。トッテナムでは困難な時を過ごした。それもひとつの理由だ。おそらく、この決断はわずかに早いものだと思うが、それが自分が今いる場所だ。自分の人生にとってポジティブな決断だ。僕は満足している。
後悔はしていない。僕はいつもプレーすることを楽しんでいたが、しかし試合は変わってしまった。キャリアを始めた時は楽しかったし、毎日の仕事が素晴らしいものだった。
今、それは少し機械的になっている。ソーシャルメディアでは金の事ばかりだ。僕はそれを言いたくない。それは退屈だし、分かりきったことだ。そこにあと3、4年留まることは、自分の選択肢にはなかった」