昨年1月にバルセロナの監督に就任し、8月に解任されたキケ・セティエン氏。彼の契約は2022年6月までとなっており、まだそれは解除されていない。
セティエン氏の側は契約条件が尊重されていないと考えておりバルセロナを相手取って法的措置に出たこと、逆にバルセロナもセティエン氏を訴えたことも報道されていた。
そして今回『JotDown』のインタビューにキケ・セティエン氏が答え、バルセロナで指揮を執っていた半年間のことをこう振り返ったとのこと。
キケ・セティエン
「代表チームでもアトレティコ・マドリーでも、バルセロナのようなドレッシングルームを経験したことはなかった。
全く別のものだった、それは私にショックを与えた。多くのことがあり、コントロールすることが不可能だった。幸せではないドレッシングルームにいたことに気づいた。私がサッカーに関わってきた40年間では見たことのないものだったんだ。
私はもう自分自身がプロの指導者として活動する場面を想像できない。すべての興味を失ってしまったよ。
引退してよかったと思っている。自分がやっていることを守り続けるのは終わりだ。これまでのことを振り返る時間があったので、今はもう自分の人生を違う形で見ているよ。アマチュアのユースチームを指導するつもりさ。
もう62歳だ。サッカー以外のことが多すぎる。そして近年私が過ごしてきたサッカーの世界は、自分が好きなものではなかった。
(バルセロナでの残りの給料については?)
会長選挙が終わったあと、私はバルセロナに1ヶ月の猶予を与えた。それからカルロス・ナバル(バルセロナ主務)に電話をかけて、会長と話がしたいと伝えた。
翌日副会長から電話があった。彼はお金を諦めるように説得してきたが、私はそれを断った。彼は私にとても気にしてくれて、1ヶ月の間に3~4回話した。そして『明日オファーを出すよ』と言ってくれた。ただ、それから返事がないまま2ヶ月が経過している」
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キケ・セティエン氏には解任から1年半の間バルセロナが給与を支払う義務があるが、それはまだ行われていないようだ。また、指揮を執っていた半年間はドレッシングルームが管理不可能な状況になっていたとか…。