セルティックでゴールを量産している日本代表FW古橋亨梧。
レンジャーズは彼に対する人種差別をしたサポーターを特定し、生涯出入り禁止処分を宣告した。また、彼らが所属していたサポーターグループも試合チケットを受け取ることを禁止されている。
問題の映像では、バスに乗ったレンジャーズのサポーターグループが「古橋は俺の犬を食べた」などと歌ったり、目を細める差別的なジェスチャーをしたりしている。彼らは酒に酔っていたようで、当初はセルティックの英雄である中村俊輔を揶揄していたとも。
そうしたなか、Jリーグ時代から古橋を知るセルティックのアンジ・ポステコグルー監督は『Celtic TV』でこう述べていた。
アンジ・ポステコグルー(セルティック監督)
「とても悲しい、彼を連れてきたのは私だからね。
私は3年半ほど日本にいた。私は外国人だったが、向こうでは快く迎えてくれた。
日本の人々がどれほど礼儀正しいかを私は知っている。
彼が経験したことはこの48時間で描写されたものとは正反対だと確信している。
私は彼と話したが、彼はここにいることが大好きし、この街も皆が自分を受け入れてくれたこともとても気に入っている。
だが、これは教育の問題ではない。人々は何が正しくて、何が間違っているのか十分理解している。
まともな人間であれ。敬意をもって人と接しろ」
「私は家族とともにグラスゴーの街を歩き、レストランなどで様々な国籍の人達を目にした。
この街を素晴らしいものにするために世界中から人が集まっている。私はそれが大好きだ。
私のバッググラウンドと同じようなものさ。私は移民だ。
少数派であったとしても、それ(人種差別)を耳にするのはね…。あるべきものではないし、悲しい。
我々の最優先事項は選手を守り、サポートすること。彼はとってもいい子だ。
彼に会った人間なら誰でも、彼がとてもいい青年であることが分かる。彼はあんな振る舞いを受けるに値しない」
古橋はNoToRacismというハッシュタグとともに「I'll never walk alone」とツイートしている。