2016年のEUROで旋風を巻き起こしたアイスランド代表。同国の代表選手が起こしていた性犯罪が問題になっている。
『RUV』によれば、2017年に起きた事件で女性は代表選手から暴力と酷いセクシャルハラスメントを受けていたという。
アイスランドサッカー協会(KSI)の弁護士は秘密保持契約を提案したものの被害女性はそれを拒否。その後、選手は罪を認めて、慰謝料を支払った。
KSIは選手の性犯罪についての報告は受けていないと主張したが、その後、KSI会長はそのコメントは間違いだったと認めたという。
被害女性
「彼は私の顎をつかんだ。その後に暴力が起こり、彼は私の首を掴んだ。
2~3週間の怪我を負った私は翌日に証明書を受け取り、警察署で告訴した。
私と同じことを経験した2人と一緒に訴えにいった」
ただ、警察の捜査はあまり進展がなく、6ヵ月経ってもその選手は代表でプレーしていた。被害女性の父親が協会メンバーにそのことを知らせると、KSI会長が当該選手をしばらくの間代表から除外したという。
ただ、その後、KSI会長は「正式な方法ではない。我々は選手が性犯罪で有罪なったというような知らせは受けてない」と発言。被害女性は「ものすごく驚いた。私と家族に対するひどい冒涜」と不満を訴えている。
被害女性の父親はアイスランド大統領にもメールを送ったそうで、後日「KSI会長に連絡をした」と返答があったという。
その後、KSIの弁護士から「秘密保持契約に署名して損害賠償を受け取るか」という申し出があったものの彼女は拒否。別の弁護士から当該選手が謝罪したがっているという連絡があり、2人は面会した。
被害女性
「彼は何も否定しなかった。私にしたことを謝罪して認めた。
(彼は慰謝料を支払ったか?)
払った。私は彼と個人的には何の関係もない。
でも、代表チームに復帰するとは思わなかった。KSIはその暴力を知っていて、暴力の加害者をチームに入れることにした」
問題の選手は大統領の介入で慰謝料を支払うことになったというものの、その後、アイスランドサッカー協会は彼を代表に復帰させたという。