先日行われたレンジャーズ対セルティックのオールドファーム。アイブロックス・スタジアムでの一戦はホームのレンジャーズが1-0で勝利している。
そうしたなか、レンジャーズは以下のような声明を出した。
レンジャーズ
「日曜の事件を受け、レンジャーズはあらためてあらゆる人種差別や宗派差別を強く非難する。
警察と協力してシーズンチケットホルダーの特定を行っている。
スコットランドではあらゆる差別が社会問題になっている。
スコットランドの言論に影響力を持つ人達はこの非常に深刻な問題を根絶するために注力するべきだ」
先日、セルティックFW古橋亨梧に対するレンジャーズファンの人種差別が問題になったが、今回はそれとはまた別の話。
日曜に100人を超えるレンジャーズファンたちが市中心部のアーガイル通りを行進しながら、あるチャントを歌ったことが問題視されている。
『The Herald』によれば、スコットランド警察もこの行進への捜査を始めたという。
問題のチャントは1840年代のアイルランドで推定100万人が亡くなった大飢饉に言及するもの。裁判所もこの歌を差別的だと認めており、レンジャーズはこれを歌わないようにファンに繰り返し求めてきた。
セルティックはアイルランド系移民が1887年にグラスゴーで設立したクラブであり、アイルランド系のサポーターベースを抱えている。
問題になってきたこの歌には、「飢饉は終わった、地元に帰れ(出ていけ)」というコーラスがある。