9日に行われたJ2リーグ第33節、アルビレックス新潟対レノファ山口の試合は1-0という結果で終了した。
残留争いを考えれば勝利がほしいレノファ山口は、序盤から前線でのプレッシャーをかけて試合のペースを握ることに成功。4連敗を避けたいという決意を感じさせた。
しかしながら昇格争いに踏み止まるには勝ち点3が必要なアルビレックス新潟も、前半途中からシステムを変更しながら改善を図っていく。
そして試合が動いたのは後半に入ってから17分。本間至恩選手の怪我によって急遽途中出場した三戸舜介選手のパスを鈴木孝司選手が合わせ、ゴールに決めた。
ゴールの場面について、三戸選手は「あれはヨシくん(高木善朗選手)のいいボール。うまくキーパーと入れ替わったときに鈴木孝司さんがフリーになっているのが見えた。孝司さんなら決めてくれると思った」と話していた。
また鈴木孝司選手は「ボールが上がったときにヨシが右にいたので繋いだ。前に入ったらいいパスが来たので決めるだけだった」とコメント。アイコンタクトがうまく行った?という質問に対しては「どちらも目が細いのでやりにくかった」と笑っていたぞ。
さらに「ゴールを決められない時期があり、自分が試合に出ることに疑問を持っている人もいたと思う。自分の力を示すことができて、『お待たせ』という気持ちでゴール後はサポーターのところへ行った」とも。
前節の金沢戦で敗れてしまった新潟であったが、これで再び昇格戦線に踏みとどまった。
アルベルト監督は「後半は悪くなかったが、期待するほどのプレーではなかった。我々は勝つだけで満足せず、多くのものを要求しての勝利を求めたい」と語り、さらに内容を向上させていきたいと話していた。
一方の山口はこれで4連敗となったが、試合内容については手応えも。名塚監督は「選手にはナイスゲームだと伝えた。勝たせてあげられなかったのが残念。やることを変えるつもりはないので、あとはチャンスでのパワーを求めたい」と答えている。