昨年10月に自宅で首つり自殺をしたジェレミー・ウィステン(18歳)。彼はマンチェスター・シティで期待されるアカデミー選手だった。
だが、大怪我を負った後にクラブから放出され、それから2年も断たないうちに自ら命を絶った。
『BBC』が彼の死因審問について伝えている。13歳でシティと契約したウィステンだが、2018年1月に負った膝の大ケガで5か月プレーできず、その年の12月にクラブから放出された。その後、彼は新たなクラブを見つけることできなかったそう。
父親は、怪我とシティの援助がなかったことが2つの主な要因だと述べたという。また、ウィステンのために他クラブが視察する試合を組むとシティ側が保証していたものの、それは実現しなかったとも主張している。
マニラ・ウィステン(ジェレミーの父)
「息子は新たなクラブを見つけるための適切なサポートをシティがしてくれているとは思っていなかった。
シティはもっとやるべきだった。他の子たちにはそれをやっていたことを知っている」
大怪我後のウィステンは浮き沈みがあったものの、サッカーへの情熱は持っており、元チームメイトたちとも友人関係は保っていたそう。また、法科学を学ぶために大学への出願もしていたという。
一方、シティのアカデミーディレクターは、彼の放出に怪我は関係なかったと主張。サッカー人生の選択肢についての話を彼と家族に伝えたとしている。
また、彼のことを非常に気にかけていたので、本人に放出を伝えるミーティングのことで眠れない夜を何度も過ごしたとも主張しているそう。