サッカーに於いて重要なものである「ボールパーソン」。ピッチの外に出たボールを拾い、試合の時間を短縮するために大切な役割だ。
しかしながら、その負担をできるだけ減らそうという試みがスペインで行われているようだ。
新しいシステムを開発したのはポンテベドラのサポーターであるディエゴ・ロエル氏。彼はボールパーソンが作り出す時間をできるだけ減らそうという狙いから、ピッチの横にランチャーを設置するアイデアを実現させたという。
画期的なのは、これが「ほぼ自動化」されていることだそう。
ボールがラインを超えたことをセンサーで感知するやいなや、ピッチの横に設置されている大砲のようなランチャーがせり出してきて、すぐにボールを提供する。
しかもこの機器は転がすだけでなく遠くに発射することもできるため、トレーニングにも役立てられるという。
加えて、自動で空気圧を測定して基準に合わないボールを弾く機能、オゾン照射によって消毒を行うシステムまで統合されているとか。
このシステムは現在ポンテベドラのユースでテストされており、選手や協会から非常に大きな評価を得たという。
次のステップはFIFAのイノベーションプランに参加することで、それに承認されればさらに上のカテゴリーで試験されることになるそうだ。