現在ウクライナ1部リーグのドニプロでプレーしているアルゼンチン人MFフランシスコ・ディ・フランコが、現在の状況を語っている。
フランシスコ・ディ・フランコは1995年生まれの27歳。ボカ・ジュニオルスでデビューしたあと、メキシコとキプロスを経てウクライナにやってきた選手だ。
2017年にカルパティ・リヴィウに移籍して2シーズンプレーし、2020年からドニプロの主力選手として活躍してきた。
彼は『Ole』のインタビューに対して開戦時の状況を以下のように話したという。
フランシスコ・ディ・フランコ
「今は少し落ち着いているが、朝はとても慌てていた。我々はミクロスの街に住んでいて、爆弾で目が覚めた。
クラブから連絡があり、その施設に移るようにと伝えてきた。そしてさらに爆発があり、クラブのシェルターに避難しなければならなかった。
我々は今ホテルに滞在していて、アルゼンチンと連絡を取れるかどうかを確認している状況だ。
これまでのところ、誰も我々とは連絡を取れていない。都市も閉鎖され始めていて、他の場所に行くこともできず、物事は複雑になりつつある。
ポーランドとの国境はここから12時間はかかるので、行くことは難しい。僕はウクライナにいるが、幸いにして妻はアルゼンチンにいる。
今、国は非常に深刻な状況にある。すべての人々、すべての都市において。
常に対立はあったものの、言葉以上のものが飛び交うことはなかった。ウクライナの同士でさえ、それを予想していなかった。
我々は5~6人いる外国人選手とともにホテルにいる。今のところそれ以上の砲撃は聞こえない。後でまたクラブハウスに行くつもりだ。
クラブからは、夜にこっそりと移動をするよりも、家に留まって自分自身を守り続けるようにと言われている。他の者からは何の連絡もない。
話を聞いてくれてありがとう。お役に立てれば幸いだ」
朝には爆弾の音で目が覚めたものの、徐々に落ち着いた状況になっているという。ただ予断を許さない時間が続いており、上手く連絡がとれているわけでもないようだ。