サガン鳥栖は23日に行われたYBCルヴァンカップで京都サンガに3-0で快勝した。
今季の鳥栖は革新的な戦術でJ1リーグを戦っているが、その理論的な支柱となっているのが40歳の青年指揮官、川井健太監督だろう。
言語化にも優れその発言は非常にユニークだが、京都との試合後にもこんなことを話した。
川井健太(サガン鳥栖監督)
「“ポジションの概念”はあまり僕の中にはない部分です。
今日の相手といまの選手たちの各個人のコンディションを含めると、今日の形が良かったかなと思います。
少し京都のウィークとまではいかないですけど、少しここがポイントになるかなという部分を、しっかりと攻撃の起点として、それは右サイドなんですけども、そこは非常にうまく今日のゲームでは発揮できたのではないかと思います」
鳥栖はこの日、原田亘と菊地泰智の両選手をこれまでとは違うポジションで起用した。
記者からそれを聞かれた川井監督は「“ポジションの概念”はあまり僕の中にはない部分」としてこのように回答。鳥栖の革新的な戦術はどうやらこうした考えが根幹にあるようだ。
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なお試合はJ1リーグで唯一黒星を喫している京都へのリベンジとなった。
ただそれについては「まだまだですね。われわれは2敗しているのも事実ですし、リーグ戦があと1試合残っていますが、それもホームで戦えるということで、そこまでは借りを返したとはいえないと思います。ただ、内容も伴ってしっかりと結果を出せたというのは自信を持っていいと思います」と話している。