かつて日本代表を指揮したイヴィチャ・オシム氏が80歳で死去した。
同氏はユーゴスラビア代表やシュトゥルム・グラーツ、ジェフ千葉などでも辣腕を振るった人物。
そうしたなか、英紙『Guardian』では、「イヴィチャ・オシム、レアル・マドリーを2度断ったユーゴスラビアサッカー界の巨人」という記事を配信した。
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レアルでの仕事を2度も断ったというオシム氏は、日本でのマネージメントについてこんな話もしていたそう。
イヴィチャ・オシム
「彼らは全神経を集中して全てをカバーしているし、必要なこと全てを分かっている。だが、彼らには単純にそれがない。
彼らは劣等感を持っているし、伝統は金では買えない。
日本にはリスクや即興性がない。サッカーはそれなしには成り立たない。
一方、規律にはとても厳しいので、日本で仕事をするのは非常に楽だ。
ただ、それはあまりいいことではないかもしれない。監督を殺すからね。必然的にアイデアや権威を失っていく。
危機を引き起こしたくはないが、解決策を生み出すには問題が必要なのだ。
日本で最も大事なのは、他人ではなく自分の頭で考えさせること」