19日、11月に開幕を迎えるカタールでのワールドカップを裁くレフェリーのリストが発表された。

今回のトーナメントでもVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が導入されることから、主審が36名、副審が69名、VARオフィシャルが24名選出された。

そして、その中で最も注目されたのが3名のレフェリー。なんと男子のワールドカップで初めて女性が選ばれたのだ。

その3名は、ステファニー・フラパール、サリマ・ムカンサンガ、そして日本の山下良美だった。

山下良美主審は1986年生まれの36歳で、2012年からなでしこリーグで審判活動をスタートさせている。

2015年には国際主審となり、2019年には女子ワールドカップの担当レフェリーに選出されるなどアジア屈指の女性審判として評価を高めていった。

そして2021年にはJリーグで初めての女性審判となり、今年は初めてAFCチャンピオンズリーグでも笛を吹くなど男子サッカーでも実力を発揮。そして今回世界初の「男子ワールドカップを裁く女性審判」となった。

また他の2名のレフェリーについてもご紹介しよう。

ステファニー・フラパールは1983年生まれのフランス人で、19歳からアマチュアの試合をジャッジし、20歳にはもう女子トップリーグの試合を裁いていたという天才レフェリーだ。

2011年にはすでに男子の3部にあたるナショナルリーグにステップアップし、2014年には「男子の2部リーグを裁いた初の女性審判」に。

2019年4月28日にはアミアン対ストラスブールでリーグアンにもデビュー。さらに今年はなんとクプ・ドゥ・フランス(日本で言う天皇杯)の決勝戦もジャッジ。

国際サッカー歴史統計連盟が毎年選出する「世界最優秀女性審判賞」を2019~2021年まで3連覇しており、性別問わずフランスのトップレフェリーといえる存在である。

そしてサリマ・ムカンサンガは1988年生まれのルワンダ人女性。もともとはバスケットボールをやっていたものの、同国ではプロになる方法が乏しかったためにサッカーに転向したところ、審判の方に興味を持ってしまったという。

中等学校を卒業したばかりだったため、ルワンダサッカー協会の審判コースを受けることを「若すぎる」として当初拒否されたものの、熱烈アピールで認めさせたというエピソードもあるそうだ。

その後国内のコンペティションでキャリアを積み、2012年に国際主審としてデビュー。さらに男子のルワンダリーグでも活動し、トップレベルのレフェリーとして認められるようになった。

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そして今年は男子のアフリカネーションズカップで初の女性主審として選出され、ジンバブエ対ギニアの試合を担当している。