イタリアサッカー連盟(FIGC)は、「同一オーナーによる複数クラブの保有禁止」ルールの適用を延期した。
昨季大きな話題になったサレルニターナの所有権問題。ラツィオのオーナーであるクラウディオ・ロティート氏が株式を過半数保有していたことから、難しい状況となっていた。
その理由は、イタリアでは「同一オーナーが所有しているクラブが同じリーグを戦うことを禁止する」というルールがあったため。
そのためサレルニターナがセリエAに昇格した際に「半年以内にロティート氏以外のオーナーにクラブを売却すること」という命令が下された。
それが予定通りに進まなかったために大きな問題になったものの、最終的には他のオーナーに売却が完了し、処分を受けることにはならなかった。
このようなこともあり、イタリアサッカー連盟は「リーグにかかわらずオーナーが複数クラブを所有することを禁じる」というさらに厳しいルールを今年制定していた。
そこで反旗を翻したのが、ナポリのオーナーであるアウレリオ・デ・ラウレンティス氏。彼は他にもバーリを保有しているからだ。
そして『Tuttomercatoweb』によれば、今回そのデ・ラウレンティス氏が行った上訴が認められたとのこと。
この結果、「リーグにかかわらずオーナーが複数クラブを所有することを禁じる」というルールは2028-29シーズンの開始時まで適応が延期されるという。
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つまり、デ・ラウレンティス氏は2028年までにバーリがセリエA昇格を成し遂げない限り問題を回避できることになったわけである。
アウレリオ・デ・ラウレンティス
「複数クラブの所有権に関してFIGCの理事会によって承認された修正は、常識的なものであった。近年かなりの資金をサッカーに投資してきた人々に安堵を与えるものだ。
我々はその変更に満足している。理事会、そして会長に感謝する。この機会に示されたコミットメントと決意に感謝している」