今季からマンチェスター・ユナイテッドを指揮するオランダ人のエリック・テンハフ監督。
ブレントフォードに敗れると選手たちの休日を没収したことが話題になった。さらに相手チームとの走行距離の差である13.6キロを練習でカバーするように命じたことは物議を醸した。
ただ、『Mirror』によれば、テンハフ監督はその罰走に自ら参加したという。
気温33度の灼熱のなかで13キロもの距離を一歩一歩走ることで自分も責任の一端を担う覚悟があることをスター達に示したとのこと。指揮官はその罰走で体がボロボロになったというが、その痛みは選手たちに深い印象を与えたとも。関係者はこう話している。
「選手たちはブレントフォード戦の懲罰が13キロのランニングだと知った時には怒り狂っていた。
だが、監督も選手たちと同じことをするつもりであることが分かると不満は収まった。
彼はその理由を誰にも言う必要はなかった。彼が選手たちに全責任を押し付けるつもりはないことは明白だった。
テンハフは自分も責められるべきだと感じていることを示さなければいけないと思っていた。
選手にとって辛いランニングだったが、エリックにとってはより過酷だった。そして、選手たちは感銘を受けた」
「肉体的には大変なものだったかもしれないが、皮肉にも監督がいまの選手たちの心理を理解していることを示すことになった。
リヴァプール戦までに彼は選手たちに自らが求めるインテンシティとコミットメントを納得させた」
選手とともに罰走参加して、その覚悟を示したというテンハフ監督。
スター選手たちはその姿に心を揺り動かされていたようだ。